100マス計算で育てる数学の土台
- Shinya Nishiyama
- 5月24日
- 読了時間: 2分
「こんな簡単な問題、意味あるの?」
100マス計算や1桁の足し算・引き算などを繰り返すドリルを見て、そう思ったことはありませんか?確かに、一見すると単純で退屈そうな作業。でも、そこには「基礎の強さ」が後々の学力に影響するという理由があります。
■ “まずは計算力”から
優考塾では、小学生クラスの算数で授業の最初に「単純な計算を早く正確に解く」練習を毎回取り入れています。100マス計算のような1桁の足し算・引き算だけでなく、分数の計算や約数・倍数の基本問題など、様々な“単純計算”プリントを使っています。計算力の土台作りと同時に“小さな達成感”を重ねることで生徒のやる気にも繋げていきます。
■ 「自動化」の大切さ
100マス計算のような単純計算を繰り返し練習する最大の目的は、速く・正確に・無意識でできるようにすること(=自動化)です。
分数の計算や約数・倍数の基本問題も、自動化された計算力になれば、難しい文章題や複雑な図形問題に取り組むとき、脳が“考えるエネルギー”を計算以外の部分に回せるのです。
■ 計算の自動化は学力向上につながる
研究分野や全国調査でも、計算の自動化が応用力に直結することが示されています。
スタンフォード大学の研究(Geary, 2011) 「計算の自動化が進んでいる子ほど、算数全体の成績が高い傾向にある」
日本の学力調査でも 「簡単な計算を素早く正確に処理できる子は、文章題や思考力問題の正答率も高い」
認知心理学の観点から 「基本的な計算を自動化することで、ワーキングメモリ(作業記憶)に余裕が生まれ、複雑な課題への対応力が上がる」
■ おわりに
単純計算の反復練習は、「簡単だから意味がない」わけではありません。「簡単なことを、正確に速くできる」ことが、難しい問題を解くときの力になります。これは、塾の現場でも、教育の研究でも一致している事実です。
優考塾では、これからも「地味だけど大切な反復練習」を通じて、生徒の“学びの土台”をしっかり築いていきます。

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