6月に入り、梅雨の時期に突入しましたが、今年はまだ傘をさす機会は少ないですね。今のところ、雨よりも30度超えの晴天で、暑さの方が気になっている、そんな2024年の6月かと思います。
ところで、梅雨という漢字に注目してみると、「雨」は納得するけど、なぜ「梅」が使われているのか気になったことはありませんか。由来を調べてみると、中国が語源とされます。それも様々な考察のもと諸説が複数でてきます。ここでは3つ紹介させていただきます。
①梅が熟する時期が関係している
梅は熟して収穫できるのが6月前後です。中国では梅が熟する時期に降る雨を梅雨(ばいう)と呼んでいました。その言葉が江戸時代に日本へ来た際に梅雨(つゆ)に読み直した説があります。
②黴(かび)が生えやすい時期が関係している
気温が上昇し、雨が多くなると湿度が高くなり、カビに注意しないといけない時期になりますね。黴(かび)は音読みで(ばい)とも読みます。雨の多い時期の黴で黴雨(ばいう)となり、のちに同じ音読みに転換され、梅雨(ばいう)となった説です。
③降雨量が関係している
6月前後は他の月に比べて倍以上の雨が降っていたことから、倍雨(ばいう)と呼ばれ、漢字の音読みを合わせて梅雨(ばいう)になったともいわれています。しかし、これは民間語源といって何の根拠もないこじつけの可能性もあるようです。
このように日頃から目にする漢字に疑問を持ち、どこから来ているのかを調べてみると新たな発見があります。ですが、WEB上の情報を鵜呑みにするのではなく、自分でも考えてみたり、ディスカッションしてみるのもいいですね。
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